Everyday is the Festive Season
with Natale
クリスマスツリーはつくる人によって千差万別、無限の世界です。ウキウキしながら広げる枝葉、静かな気持ちで広げる枝葉、それだけでも枝向きが違ってきたり、仕上がりの形状も面白いほど変わってきます。
またオーナメントも1年振りに出すと「あの時買ったオーナメント!」「こんなオーナメントもあった!」など1年の最後に楽しい思い出を振り返れる、そんな時間も楽しみのひとつ。 クリスマスツリーをつくることは、ちょっとしたオブジェをつくる気分です。毎年広げるツリーを、この時期にプチ造形家に変身して「ツリーをつくる」時間ごと楽しめる、そんな楽しい時間。クリスマスツリーをつくればつくるほど夢が広がる、創造の世界です。
そんな想いを元に、Natale (ナターレ)ではクリスマスデコレーションやツリーを専門に、大きなツリーからオーナメントまで、デザイン・製作をしています。 Nataleがつくるクリスマスの世界はグラマラスだったりロマンティックなテイスト。もちろん美しいクラシックなスタイルのツリーにオーナメント、デコレーションも大好き。 クリスマスシーズンがもっと素敵で楽しくなるアイデアやツリー、オーナメントたちをお届けできればと思います。
Designer
池田 かおり
デザイナー・ツリーデコレーター
グラフィックデザイナーとして2016年独立、Franna株式会社設立。長年温めてきたクリスマスデコレーション専門ブランド、ナターレを本格的に展開を開始。2010年より毎年150人の子供たちにクリスマスオーナメントワークショップを行政、民間企業と共に開催。子供たちにクリスマスの楽しみ、モノづくりの楽しさ、を伝えています。
主な作品
・恵比寿ガーデンプレイス(4M)
・グラン東京サウスタワー(6M)
・代官山蔦屋書店(3M)
・クリスピー・クリーム・ドーナツ(3M)、など
ツリーデコレーターのはじまり
私がツリーデコレーターになっていくはじまりは、母がコレクションしていたクリスマスオーナメント一式をもらったことでした。母は一見控えめな印象ですが、情熱的でパワフル、ユニークな人物で私のNO.1ファンでもあります。父は父で荒野を見せに私たち姉妹をアメリカへ1ヶ月も連れて行きました。子供心に、何故荒野?と思いましたが、今となってはあの絶景や空気が私を作る要素の一つでした。
そんな両親に育てられた私が最初に「つくった」クリスマスツリーは小学生の時。母の指揮のもと、私たち姉妹は100羽以上の折鶴を千代紙で折り、我が家のモミの木にデコレーションしました。モミの木サイズにあわせ、千代紙の裁断から始める徹底ぷり。完成時母は「和風クリスマス!」と大満足そうでしたが、私たち姉妹は何日間も鶴を折り続けヘトヘトだったことをよく覚えています。
多感な学生の頃には、クリスマスツリーづくりやオーナメント収集は秘密の趣味でした。理由は印象が乙女で恥ずかしかったから。今とは違い「多様性」なんて言葉やamazonがない時代に各国のオーナメントを集め、文化を調べ、クリスマスシーズンになるとクリスマスムードが溢れるアメリカへよく通いました。この頃ニューヨークのデコレーションにインスピレーションを受け、私だけのクリスマスツリーを模索し始めました。
社会人になり選んだ職業はグラフィックデザイナー。形と色の関係や組合わせを考えることが好きな私には自然な流れでした。結果として形状、配色、バランスなどの感覚が鍛えられ「クリスマスツリーをデザインする」という考え方に到りました。感覚だけで作るのではなく(それも楽しい)「クリスマスツリーはデザインし設計する!」とより楽しめると気づきました。デザイン事務所での仕事の傍らクリスマスツリーのデザインや製作をして、この時期にNataleとしてオンラインショップでツリーの販売を始めました。そして、はじめてオーダーをいただき無事に納品ができて感激した日から、いろいろなご縁を経て一人で作っていたツリーはいつの間にか仲間ができ、育ち始めました。
オーナメントをデザインしたり、コーディネートを考え出す私はデザイナー。それらをデコレーションするのはデコレーターの私。そこには誰かが作った素敵なオーナメントもインスピレーションの元。 一緒に組み合わせたらどうなるだろう!と考えるとワクワクが止まらないものです。こんな流れを経てツリーデコレーターの私が出来上がっていきました。この呼び方がツリーを作る私にはしっくりきます。
日本のクリスマスの良い点は、宗教観を超えて季節の風物詩として「家族で、みんなで楽しめる」点です。ツリーを飾ることで身近な人と人を繋ぐ「楽しいコト」のツール。クリスマスツリーは寒い冬に豊かさや幸せを再確認する幸せの象徴のひとつだと思っています。Nataleのツリーやオーナメントが楽しい瞬間を彩るツールのひとつになるよう願いを込めて。「愛のある」クリスマスツリーを1年をかけて製作しています。